日常

無花粉スギを植え替えて花粉症の改善!どれくらいかかる?

花粉を出さないスギの開発に成功し、花粉症対策に役立つことが期待されます。
というNEWSを見ました。

日本においては何年も前から3人に1人が花粉症といわれています。
その要因は様々でスギ花粉だけが原因ではありません。でも大きな要因です。

そこで、

  • 花粉を出さないスギとは?
  • 花粉症のうちスギ花粉の人はどれくらい?
  • 今日本のスギはどのくらいあるの?
  • スギ花粉をなくすために、日本中のスギを伐採できるか?
  • スギを伐採して新しいスギを植えてどのくらいかかる?

を調べてみました。

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花粉を出さないスギとは?

鳥取県林業試験場は、花粉症対策などを進めるために7年前から花粉を出さないスギの開発に取り組んでいて、このほど、その開発に成功しました。

開発されたスギは、花粉を出さない遺伝子を持つ石川県のスギに、すぐれた特徴を持った県内産の品種を人工的に交配。
花粉を出さないスギは平成4年に富山県で見つかり、石川県や福井県など全国各地で品種改良する取り組みが進められていて、中国地方で開発に成功したのは鳥取県が初めてだということです。

花粉症のうちスギ花粉の人はどれくらい?

スギ花粉症は日本で最も多い花粉症で、日本ではおよそ2,500万人いると考えられています。これは花粉症の患者さんの約70%はスギ花粉が原因です。
ただ地域差がすごくあるようです。
(スギが少ない北海道の大半とスギのない沖縄はほぼスギ花粉の症状はありません)【厚生労働省の資料より】

今日本のスギはどのくらいあるの?

スギは日本固有種です。本州北端から屋久島まで自生しています。また北海道各地にも広く造林されていて、現在、日本の国土面積(3,779万ヘクタール)の約7割を森林面積(2,505万ヘクタール)が占めています。そのうち、人工林面積は1,020万ヘクタールで、森林面積全体の約4割がスギです。
人の手で植えられ、管理、維持されてきました。

※それは戦時、戦後の過度な伐採により荒廃した山地の復旧や高度経済成長期における木材需要の増大の為、成長が早く、日本の自然環境に広く適応できるスギ・ヒノキの造林を推進してきたからです。

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スギ花粉をなくすために、日本中のスギを伐採できるか?

上記のように戦時、戦後植えられたすぎ林が森林全体の約4割となっています。
①スギ林には土砂崩れのような災害対策や、他の樹木より二酸化炭素の吸収量が多く地球温暖化防止の役割もあるのです。
②材は軽くて柔らかく、通直(まっすぐ)に育つので加工が容易なため、建築材、家具材、器具材等幅広い用途に利用できます。
という理由からスギを「ゼロ」にするわけにはいかないようです。そこで、花粉の少ないスギや広葉樹への植え替えが必要で、山林の所有者にも補助金を支給して植え替えたいようです。

スギを伐採して新しいスギを植えてどのくらいかかる?

スギは毎年1600万本も植えられています。
 現在、日本には約448万haのスギ人工林が存在しています。
 仮にすべてのスギの人工林を花粉の少ないスギに植え替えようとすると、単純に計算しても、年間の伐採量や苗木の生産量から考えて、植替えを全て終えるまでには相当の長い年月がかかりそうです。林野庁では、首都圏での植え替え終了には「約350年かかる」といわれています。

実際は伐採や植林のためのコスト、人手不足、また山林の所有者の許可がとれない・・・など未解決問題が山積みのようです。

またスギ・ヒノキは針葉樹、戦時、戦後に植林された人工林です。もとにあったものはカシやシイ、ナラやクヌギなどです。「山崩れや土砂災害」「河川の氾濫・増水」「獣害」「漁獲高の減少」などの問題を引き起こしているとされるのではとも言われています。
植え替えはスギ・ヒノキではなく日本に昔からあろ広葉樹が望ましいですが、成長が遅い、用途の利用が少ないので広葉樹の植林はなかなか進まないようです。

花粉症を発症して医療費を使うより、花粉症防止の対策をとる方がいいとは思いますが、それをするのにも高いハードルがあるのですね。

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