宇宙

あかつきの金星軌道投入に成功!今後の目的とミッションは?

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、
2015年12月9日に、
5年越しに、金星の周回軌道投入に成功しました。
現在、探査機の状態は正常です。
と発表しました。

金星探査機「あかつき」は、
金星周回周期約13日14時間、
金星に最も近いところ(近金点)では高度約400km、
金星から最も遠いところ(遠金点)では高度約44万kmの楕円軌道を、
金星の自転と同じ方向に周回しています。

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【驚きの金星の初画像】

1μmカメラ 12月7日13:50ごろ撮影(日本時間) 金星高度約6万8千km

1μmカメラ(IR1) 12月7日1350ごろ撮影(日本時間) 金星高度約6万8千km

 

中間赤外カメラ 12月7日14:19ごろ撮影(日本時間) 金星高度約7万2千km

中間赤外カメラ(LIR) 12月7日1419ごろ撮影(日本時間) 金星高度約7万2千km

金星を覆う雲の様子が写っていて、
雲の温度のむら、分布が見えています。

 

紫外線イメージャ 12月7日14:19ごろ撮影(日本時間) 金星高度約7万2千km

紫外線イメージャ(UVI)12月7日1419ごろ撮影(日本時間) 金星高度約7万2千km

金星の表面の縞模様が見えます。
雲である二酸化硫黄が
大気の循環で雲の上に持ち上げられた様子を
という見方もできるようです。

【金星について】

金星の不思議

私たちは、金星のことをどのくらい
知っているでしょうか?
地球の隣の惑星、
明けの明星、宵の明星
ぐらいです。

金星は、地球にもっとも近い惑星で
大きさ、重さ、内部構造など、
地球に似ています。
「地球の兄弟星」ともいわれます。
環境は、地球と大きく異なり、
謎が多い星なのです。

①金星の暴風“スーパーローテーション”

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金星は自転がとても遅く、
金星が1回転するのに地球の時間で243日ほどかかるようです。
しかし金星上空は、
自転よりはるかに速い時速360kmの風がふいています。
この現象を“スーパーローテーション”と名づけられていますが、
なぜなのか、理由が不明です。

②硫酸でできた雲

金星の雲は硫酸の粒でできています。
どうして硫酸の雲があり続けられるのか、
わかっていません。

③謎の自転方向

金星は公転周期が約225日、
自転周期が約243日と、
自転周期のほうが長いのです。
また、自転の方向が他の7つの惑星とは反対向きで、
金星では太陽は、西から昇り東に沈みます。
(厚い雲のせいで中からは見ることはできませんが)。
なぜ金星だけこのような向きで自転しているのか
わかっていません。

 

【あかつきのミッション】

あかつきは、
金星の周りを回って調べます。

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金星のしくみが分かれば、
「兄弟星」である
私たちの地球を理解することが
できると考えられます。

どうして金星とは違う環境になったのか
大昔の地球はどんな環境だったのか?
(金星のように大気の量が多かった時代があった?)
これからどうなるのか?

その他、雷の放電現象や、
火山活動の有無等を調査します。
金星全体の気象現象や地表面を広い範囲で調べたり、
金星から宇宙空間へと逃げ出す
大気の観測や雲のクローズアップ撮影を行います。

この計画により、
日本は惑星探査の新たなパイオニアとなるでしょう。

また、共通点をみつけて、
おおくの惑星にあてはまる大気モデルを
出せることができる可能性があります。