フィギュアスケート

【フィギュア女子】SPで4回転禁止の理由!フリーはなぜ禁止されていない?

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第2戦スケートカナダは10月26日(日本時間27日)、カナダ・ケロウナで第2日、女子フリーが行われ、優勝は4回転ジャンプを3本成功させた15歳のアレクサンドラ・トルソワ(ロシア)の166・62点で合計241・02点。SP3位から逆転しました。

4回転をフリーで3本成功させたのにショートプログラム(SP)で跳ばなかったのか?
今後女子フィギュアでは4回転を跳べる選手のことをまとめました。

  • 女子シングルについて
  • SP(ショートプログラム)のルール
  • FS(フリースケーティング)のルール
  • 4回転女子ショートプログラムで禁止の理由
  • 歴代の4回転を跳べる女子選手
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女子シングルについて

ショートプログラム(SP)とフリースケーティング(FS)の2種類を滑走します。
自分で選んだ音楽の曲想を表現します。ジャンプ、スピン、ステップからなる合計7つの要素で構成されたプログラムを滑走。演技時間はSPは2分40秒 ±10秒 ちなみにFSは4分±10秒です。

6種類(アクセル、ルッツ、フィリップ、ループ、サルコウ、トゥループ)あるジャンプは、SPには種類と回転数の指定があり、FSに制限があります。FSのコンビネーションジャンプの数にも上限が定められています。

フィギュアスケートのルールは毎年少しずつ変わっていますが、大きくルールが変わるのは五輪後が多いようです。

SP(ショートプログラム)の簡単なルール

ショートプログラム(Short Program)は、フィギュアスケートの男子シングル、女子シングル、ペアで行われる種目のひとつ。1989年から1992年シーズンはオリジナルプログラム(Original Program)、1993-1994年シーズンはテクニカルプログラム(Technical Program)と呼ばれた。出典:Wikipedia

国際スケート連盟ルールは
演技時間:2分40秒±10秒。
使用音楽:選曲は自由。歌詞の入った楽曲の使用も可能です。

男女共に以下の7つの要素を行います。
男女共通
「アクセルジャンプ」
「ステップからのジャンプ」
「ジャンプコンビネーション」
「フライングスピン」
「スピンコンビネーション」
「ステップシークエンス」

男子のみ 足換えスピン(「足換えキャメルスピン」・「足換えシットスピン」、いずれか一つを選択する)

女子のみ スピン(「レイバックスピン」・「シットスピン」・「キャメルスピン」、いずれか一つを選択する)

【アクセルジャンプについて】

・シニア男女、ジュニア男子はダブルまたはトリプル・アクセルを跳ばないといけません。
・ジュニア女子はダブル・アクセルを跳ばないといけません。

【ソロ ジャンプについて】

・シニア男子:トリプルまたはクワドジャンプを跳ばないといけません。
・シニア女子:トリプルジャンプを跳ばないといけません。
・ジュニア男子・ジュニア女子:ダブルまたはトリプル・フリップを跳ばないといけません。
※クワド(4回転)はシニア女子とジュニア男女は跳んではいけません。

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FS(フリースケーティング)のルール

フリースケーティング(Free skating)は、フィギュアスケートの男子シングル、女子シングル、ペアでショートプログラムの後に行われる種目のひとつ。ロングプログラムとも呼ばれる。 出典:Wikipedia

国際スケート連盟ルール
演技時間 男子シングル:4分30秒。±10秒。
女子シングル:4分。±10秒。

使用音楽:選曲は自由。歌詞の入った楽曲の使用も可能。

ジャンプ要素
男子は8つまで、女子は7つまで。
1つのアクセルジャンプを含む。
また規定数のうちコンビネーションジャンプは3回まで、また3連続のコンビネーションジャンプは先の3回のうち1回まで

3つまでのスピン
ステップシークエンス
コレオシークエンス

ダブルジャンプの回数
ダブルアクセルを含む、いかなるダブル・ジャンプもソロ・ジャンプとしても、コンビネーション/シークェンスの一部としても、全部で2回を超えてはならない

すべてのトリプルおよびクワドジャンプの回数
•2種類のみを2回行うことができる。
•2種類のうち繰り返し行えるクワド・ジャンプは1種類のみが可能。
•これら2回行ったうちの少なくとも1つがジャンプ・コンビネーションまたはジャンプ・シークェンスの場合、行った両方ともが通常の方法で評価されます。

•同じジャンプのトリプル・ジャンプとクワド・ジャンプは、2種類の異なるジャンプとみなされます。
•いかなるトリプルまたはクワド・ジャンプも 2回を超えてはならない。

このようにジャンプを跳ばないといけなかったり、同種類のジャンプを跳んではいけないなどのルールがあります。フィギュアスケートは見るのは好きなので、解説されるのを聞いてなんとなくわかっているようですが、シーズン中に見るだけの私にとってはとても難しいルールです。

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4回転女子ショートプログラムで禁止の理由

カナダのケロウナで開催中のフィギュアスケート・グランプリシリーズ「スケートカナダ2019」。女子SP(ショートプログラム)で、紀平梨花選手が首位で、4回転が跳べるロシアのアレクサンドラ・トルソワ選手は3位でした。何故4回転を跳ばなかったのでしょうか?

トルソワ選手はSPが終わった段階で、「4回転を跳ぶことができるのに禁止なので悔しい」と記者会見で言っていました。跳べるけれども禁止されているから跳ばなかったのです。

現在のISU(国際スケート連盟)ルールでは女子SPでは4回転は禁止されています。

理由は、健康上のこと。また今まで跳ぶ選手がいなかったためとも言われています。

4回転を跳ぶためには、体重が軽くないといけないので、食事制限などが行われ、骨折しやすくなります。その上ジャンプは他のエレメンツよりもハードなので、怪我が多くなります。特に成長期にあたるので危険です。

ISUには、ジャンプだけではなく、美しい表現も見たい。年齢が来てジャンプが跳べなくなったら終わり、というスポーツにはなりたくないという思いがあるようです。

歴代の4回転を跳んだ女子選手

過去に公式の試合で4回転を跳んだ選手を見てみましょう。
ジャンプは6種類あって、(難易度が低→高)
トゥループ→サルコウ→ループ→フリップ→ルッツとなります。

トゥループ

【ジュニア】
アレクサンドラ・トゥルソワ-ロシア(2018年:世界ジュニアフィギュアスケート選手権)
※シニアでも跳んでいる。
カミラ・ワリエワ-ロシア(2019年ジュニアグランプリシリーズ フランス杯)

【シニア】
アレクサンドラ・トゥルソワ-ロシア(2019年スケートカナダ)
※トゥループ、サルコウ、ルッツの3種類の4回転を跳べる。

サルコウ

【ジュニア】
安藤美姫(2002年のジュニアグランプリファイナル)
アレクサンドラ・トゥルソワ-ロシア(2018年:世界ジュニアフィギュアスケート選手権)
【シニア】
エリザベート・トゥルシンバエワ-カザフスタン(2019年3月22日の世界選手権女子フリー)
アレクサンドラ・トゥルソワ-ロアイ(2019年:ジャパンオープン)
ジュニアに続きシニアでも跳んでいます

ループ

女子はまだいない。

フリップ

女子はまだいない。

ルッツ

【ジュニア】
アレクサンドラ・トゥルソワ-ロシア(2018年:JGPアルメニアン杯)
※シニアでも跳んでいる。
アリサ・リュウ-アメリカ(JGPアメリカ大会)
アンナ・シェルバコワ-ロシア(2018年:世界ジュニア選手権)
※シニアでも跳んでいる。

【シニア】
アンナ・シェルバコワ-ロシア(2019年:ロンバルディアトロフィー)
アレクサンドラ・トゥルソワ-ロシア(2019年:スケートカナダ)