日本の自給率について、農水省は現在、6種類の自給率を公表しています。
・品目別・穀物(主食用)・穀物(飼料を含む)・飼料・カロリーベース・生産額ベース
このうち、私たちが口にしている全ての食べ物に関する自給率は「総合自給率」と呼ばれ、カロリーベースと生産額ベースの2種類があります。
カロリーベースの食料自給率とは?
食料は人間が生きていくために大切なものです。最も基礎的な栄養価である熱量(カロリー)に基づいたものが「カロリーベースの食料自給率」です。
直近(令和元年度)の値は、国民1人1日当たりに供給している全品目の熱量の合計(供給熱量:2,426kcal)に占める国産の熱量(国産熱量:918kcal)の割合を計算していて「38%」です。
生産額ベースの食料自給率
もう一つの指標は「金額」です。食料の生産・輸入・加工・流通・販売は、全てお金に換算することができます。そのため、生産額や輸入額を基に計算した自給率が「生産額ベースの食料自給率」です。直近(令和元年度)の値は、食料全体の供給に要する金額の合計(15.7兆円)に占める国内生産額(10.3兆円)の割合を計算し「66%」です。
カロリーと生産額ベースの食料自給率の違い
・カロリーベースの食料自給率は、カロリーが高い、米、小麦や油脂類の影響が大きくなります。
・生産額ベースの自給率は、単価の高い畜産物や野菜、魚介類の影響が大きいです。そして輸入品より国産品の方が高いので、国内生産額は高くなり、結果として生産額ベースの自給率はカロリーベースより高くなrのです。
日本と食料自給率を上げるには
この図を見ても、また私たちが毎日、お店で食料を購入するときの表示を見ても、日本の食料自給率が低いということはわかると思います。
現在国内で生産されている農産物ですが、99%以上は農薬、化学肥料に頼っています。
この農薬、化学肥料のほとんどが輸入なのです。
つまり、もし日本の輸入がストップしたら、日本国内で生産されている農産物も順調に作れない可能性があるのです。
食料自給率は、100%以上あるのがベストです。
すぐに100%は無理でも、日本の自給率を上げるにはどうすればいいのでしょうか?
日本の農家の方の支援をし、増やすことです。支援とは食べ続けるということです。
農薬、肥料に頼らない循環型の栽培をすすめるといいのではないでしょうか?
持続可能な社会(SDGs)を目指すことにも繋がるでしょう。