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【ゴミの分別・出し方】プラスチックとペットボトルの違いは?

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プラスチックもペットボトルも同じように思いますが、自治体によってはゴミの分別方法や出し方は異なっているので注意が必要です。
そこで今回は、プラスチックについて紹介します。

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プラスチックとは

プラスチックは「合成樹脂」とも呼ばれています。

合成樹脂(ごうせいじゅし)とは、人為的に製造された、高分子化合物からなる物質を指す。
物質の名称で用いる場合の「プラスチック」 (英: plastic)という表現は、元来「可塑性物質」という意味を持ち、主に金属結晶の分野で用いられた概念を基盤としており、「合成樹脂」同様日本語では曖昧となっている。合成樹脂と同義である場合や、合成樹脂が「プラスチック」と「エラストマーという2つに分類される場合、また、原料である合成樹脂が成形され硬化した完成品を「プラスチック」と呼ぶ場合あるいは印象的なイメージなど、多様な意味に用いられている。出典:Wikipedia

プラスチックは、主に石油が原料です。金型などによる成形が簡単なため、大量生産されます。
各種日用品や工業分野、医療分野の製品などの原材料となっています。製品の使用目的や用途に合わせた特性・性能を有する樹脂の合成が可能であり、現代社会で幅広く用いられています。

ペットボトルとは

ペットボトル (英: PET bottle) とは、合成樹脂(プラスチック)の一種であるポリエチレンテレフタラート (PET) を材料として作られている容器。

ペットボトルの約9割は飲料用容器に利用される。ほかに、調味料・化粧品・にも用いられている。それまでガラス瓶や缶などに入れられていた物の一部がペットボトルに置き換えられました。ペットとも呼ばれている。ただし、英語圏ではふつう、素材を細分せず(PEボトルやPVCボトルと区別せず)plastic bottle と呼ぶ(ペットボトルを構成する素材であるPETについては、英語圏ではふつう、ピートもしくはそのままピー・イー・ティーと読む)。出典:Wikipedia

つまりペットボトルとプラスチックは、別物というわけではなく、ペットボトルはプラスチックの一部で、プラスチックの一種であるPETを利用して作られた容器なのですね。

プラスチックとペットボトルのゴミの処分方法

自治体によってゴミの出し方は違うと思うのですが、多くの自治体は・・

プラスチックは・・

①中身を出して、水洗いをして、プラスチック製容器包装に出します。
②汚れの取れないものは、燃えるゴミに出します。

ペットボトルは・・

  1. 蓋は外して・・プラスチックならプラスチック容器類へ出す。
  2.  

  3. ラベルは外して、プラスチック容器類へ出す。
  4. 中身を出して、水洗いをして出す。

なぜプラスチックとペットボトルを分けるの?

ペットボトル以外のプラスチック容器類、は回収後に細かく分別されているのです。
そして、物によっては焼却して発電に利用されていたり、分解して化合物として使われたり、資源化してリサイクルされるようになっています。
ペットボトルとは違ったリサイクル過程です。

ペットボトルは規格や材質が統一しやすく、ペットボトルだけで回収すると後のリサイクル工程が効率的で、リサイクル製品の品質も高くなります。

ペットボトル以外のプラスチックごみは、リサイクルの過程である程度分別されますが、ペットボトルのリサイクル製品と比較して分別されにくいので、最初のゴミ処理の段階でプラスチックとペットボトルを分別するようにしています。

プラスチックの分類

ペットボトルもプラスチックの一部です。私たちの生活に欠かせなくなったプラスチックですが、どのようなものがあるのか分類して見てみましょう。

加熱すると硬くなり元には戻らない性質の「熱硬化性樹脂」と、加熱すると軟らかくなり冷やすと固まる性質の「熱可塑性樹脂」に分類されます。

熱硬化性樹脂

電気部品やテーブルといった家具の表面処理、灰皿、焼き付け塗料、炭素繊維強化プラスチックなどに使用されます。
・フェノール樹脂 (PF)
・エポキシ樹脂(EP)
・メラミン樹脂(MF)
・尿素樹脂(ユリア樹脂、UF)
・不飽和ポリエステル樹脂 (UP)
・アルキド樹脂
・ポリウレタン(PUR)
・熱硬化性ポリイミド(PI)

熱可塑性樹脂

もう一方の熱可塑性樹脂は
汎用プラスチック、エンジニアリング・プラスチック、スーパーエンジニアリングプラスチックに分かれます。

汎用プラスチック

家庭用品や電気製品の外箱、雨樋や窓のサッシなどの建築資材、フィルムやクッションなどの梱包資材等、一番需要が多く、大量に使われています。
・ポリエチレン (PE)
  ・高密度ポリエチレン(HDPE)
  ・中密度ポリエチレン(MDPE)
  ・低密度ポリエチレン(LDPE)
・ポリプロピレン (PP)
・ポリスチレン (PS)
・ポリ酢酸ビニル (PVAc)
・ポリウレタン(PUR)
・ポリ乳酸
・テフロン — (ポリテトラフルオロエチレン、PTFE)
・ABS樹脂(アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂)
・AS樹脂
・アクリル樹脂 (PMMA)
・ポリ塩化ビニル (PVC)
  ・ポリ塩化ビニリデン

エンジニアリング・プラスチック

家電製品に使われている歯車や軸受け、CDなどの記録媒体等、強度や壊れにくさを特に要求される部分に使用されます。(略してエンプラといわれています。)

スーパーエンジニアリングプラスチック

特殊な目的に使用され、エンプラよりもさらに高い熱変形温度と長期使用出来る特性です。(略してスーパーエンプラといわれています。)

プラスチックとペットボトルのゴミ問題

洋服から自動車、建設資材に至るまで、私たちの生活のあらゆる場面で利用されているといっても過言ではないプラスチックです。
プラスチックの本格的な普及の歴史は100年です。安く大量生産されるため、プラスチックの多くは「使い捨て」されています。
その結果、地球規模でゴミ問題が深刻になっています。
何故なら、プラスチックは自然に自然界に戻らないからです。

環境中に流出したプラスチックのほとんどが最終的に行きつく場所が「海」です。
プラスチックごみは、河川などから海へと流れ込むためです。

大量のプラスチックごみは、既に海の生態系に甚大な影響を与えており、このままでは今後ますます悪化していくことになります。

例えば海洋ごみの影響により、魚類、海鳥、アザラシなどの海洋哺乳動物、ウミガメを含む少なくとも約700種もの生物が傷つけられたり死んだりしています。このうち実に92%がプラスチックの影響、例えば漁網などに絡まったり、ポリ袋を餌と間違えて摂取することによるものです。出典:世界自然保護基金

このように世界中で大量に生産されたプラスチックゴミが生態系に悪影響を及ぼしています。私たちはゴミの分別はもちろん、プラスチックを減らすことを考えないといけないと思います。

また現在では、使用目的に応じてこれらの性質に当てはまらないプラスチックも開発されています。
・ナノテクノロジーによる、ミクロン単位の微弱電流ゴム素材
・微生物によって分解される、生分解性プラスチック
・難燃性プラスチック

以前は再利用が難しく、よくゴミの最終処分場に混じっていたプラスチックですが、細かく分解して熱を加える事により元の原油として再利用が可能になっています。

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