2020年10月17日(土)19時30分よりブラタモリ(NHK)が、伊豆大島・山頂へ~伊豆大島は世界に誇る火山愛ランド!が放送されます。伊豆大島にある、日本で唯一の砂漠がここだけということなので調べました。
伊豆大島(東京)の裏砂漠とは?
伊豆大島の中央にあるカルデラは幅2500m、長さ3200mの大きさで、全体的には繭(まゆ)のような形で、2つのカルデラ地形が複合していると考えられています。三原山はそのカルデラ内の南西部に位置する中央火口丘(内輪山)です。
その三原山のカルデラの東側が、スコリア(火山噴出物の一種で、岩滓(がんさい)ともいい、黒色,暗褐色)で覆われていて「裏砂漠」と呼ばれています。
月の世界を思わせるような黒い大地で、壮大な場所です。都道一周道路から櫛形山頂上の第2展望台に至るルートは、「月と砂漠ライン」と名付けられています。
なぜ裏(砂漠)か?
カルデラの西側は、以前は「表砂漠」と呼ばれていて、それに対して東側が「裏砂漠」と呼ばれていたからです。現在は、表砂漠の方は植物が成長して砂漠というイメージではないです。
日本で唯一ここだけ
砂漠が正式な地名として国土地理院の地図に載っているのは、伊豆大島だけです。
※ちなみに日本の砂漠といえば、鳥取が浮かびますが、鳥取は砂漠ではなくて砂丘です。
国土地理院の地図では、大島の象徴である活火山三原山の北東に「裏砂漠」、さらにその先に「奥山砂漠」があります。
三原山の西側に広がる似たような地形は「表砂漠」と呼ばれていますが、
地理院の地図には載っていません。
裏砂漠のできた理由
伊豆大島の象徴である三原山の度重なる噴火によって降ったマグマが大地を焼き、植物を燃やし、一面の黒い世界を作っています。噴火後も風が強く吹きぬけるので、植物が育たない、「砂漠」になるのです。
三原山は、約150年に1度、大噴火が起こっています。黒や茶色の「スコリア」と呼ばれる軽石が周囲に降り、次に灰色の火山灰が降り注ぎます。
※スコリアと火山灰の層がおよそ100層ほど交互に積み重なる「バウムクーヘン」を見ることができます。
伊豆大島、裏砂漠への行き方
裏砂漠の住所
〒100-0103 東京都大島町泉津原野
大島観光協会の住所(大島元町港の隣にあります)
〒100-0101東京都大島町元町1丁目3-2
04992-2-2177
アクセス
【海路】
東京都大島町には「元町港」「岡田港」があり、出帆港は波と風により当日の朝に決定されます。
東海汽船
竹芝桟橋(東京) | ⇔ 大島(超高速ジェット船 約1時間45分) |
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竹芝桟橋(東京) | ⇔ 大島(大型客船 約4時間10分) |
横浜桟橋(神奈川) ※週末のみ | ⇔ 大島(大型客船 約3時間30分) |
熱海港(静岡) | ⇔ 大島(超高速ジェット船 約45分) |
久里浜(神奈川) ※季節運行 | ⇔ 大島(超高速ジェット船 約1時間) |
空路
新中央航空
調布飛行場(東京) | ⇔ 大島 |
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東京愛らんどシャトル
青ヶ島・八丈島・御蔵島
三宅島・大島・利島
を結ぶヘリコミューター
「裏砂漠」へ向かう道のおすすめは、2つのコースです。
温泉ホテルルート
北側から向かう遊歩道「再生の一本道」からのルートです。
元町港・岡田港バスで約18分で温泉ホテルに着きます。
空港車で約15分で温泉ホテルに着きます。
北側から向かう遊歩道「再生の一本道」を行きます。
※徒歩で片道約1時間かかります。
大島温泉ホテルの駐車場~
樹海の「こもれびトンネル」~
低木の植物や草原地帯~溶岩地帯の「いつか森になる道」~
溶岩地帯が広がる「ジオ・ロックガーデン」~
小高い丘があり、火山観測機器を目印に登っていくと、そこが絶景スポット「裏砂漠・風の丘」です。その先には広大な黒い世界「裏砂漠」が広がっています。
「月と砂漠ライン」ルート
東側の道から入って高台へ向かうルートです。
「月と砂漠ライン」は、208号線(大島一週道路)から「月と砂漠ライン入り口」の小さい看板を入ります。そこから3kmほど山道を走り、行き止まりにある駐車場までが車です。
そこからは徒歩になります。第1展望台まで約0.7キロ(約10分)、櫛形山の頂上の第2展望台まで約1.2キロ(約18分)で着きます。
※長い坂道と狭い道、少しでこぼこな道もあり、慎重に運転して行きましょう。