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音読みと訓読みの使い分け(見分け)方と違いをわかりやすく説明!

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 日本の文字の使用は、漢字の中国からの輸入とともに5~6世紀に始まりました。漢字は日本独自に発展をし今や英国圏でKanjiといえば日本の漢字を指すようです。その漢字の読み方、音読みと訓読みの使い分け(見分け)方、違いとわかりやすく説明する教え方をまとめました。

音読みと訓読みの違い

音読みと訓読みの違いは何なのでしょうか?

簡単に言えば、音読みは中国から伝えられた読み方で、訓読みは日本で作られた読み方です。

もともとの中国の漢字を、日本で意味を訳したり、わかりやすく考えられてつけられているのが訓読みです。中には中国の漢字と大きく意味の違うものに置き換えられている場合(国訓:こっくん)もあります。

例えば蛸を「たこ」、椿を「つばき」、沖を「おき」と読むが、中国語では全く違った意味である。このように日本だけで通じる訓読みを「国訓」という。動植物、特に魚の名前(「鮭」=本来は「さけ」でなく「ふぐ」の意、「鮎」=本来は「あゆ」でなく「なまず」の意など)には国訓が多い。出典:wikipedia

このようなことから音読みと訓読みの特徴の大きな違いは、音読みはその読み方だけでは意味がわからないか、訓読みはその読み方だけで意味がわかるかということです。

そしてその表記については、音読みをカタカナで表示し、訓読みはひらがなで表示される場合が多いです。
理由は、外来語だということを明確にするためです。

ちなみに中国からきた【音読み】は、
同じ漢字を違う読み方をするものがあります。中国から伝えられた時代や地方によって、たくさんの種類があります。
その種類は、呉音・漢音・唐音(宋音・唐宋音)・慣用音 などです。

音読みには呉音・漢音・唐音(宋音・唐宋音)・慣用音などがあり、それぞれが同じ漢字をちがったように発音する。たとえば、「明」という漢字を呉音では「ミョウ」と、漢音では「メイ」と、唐音では「ミン」と読む。
漢音は7、8世紀、遣唐使や留学僧らによってもたらされた唐の首都長安の発音(秦音)である。呉音は漢音導入以前に日本に定着していた発音で、通説によると呉音は中国南方から直接あるいは朝鮮半島(百済)経由で伝えられたといわれるが、それを証明できるような証拠はない。唐音は鎌倉時代以降、禅宗の留学僧や貿易商人らによって伝えられたものである。出典:wikipedia

音読みと訓読みの使い分け(見分け)方

音読みと訓読みの違いにも関係するものもありますが、下記の項目で見分けることができます。

  1. その読み方だけで意味がわかるかどうか
  2. 【音読み】その読み方だけでは意味がわからない
    例・・・春(シュン)、夏(カ)、秋(シュウ)、冬(トウ)

    【訓読み】その読み方だけで意味がわかる
    例・・・春(はる)、夏(なつ)、秋(あき)、冬(ふゆ)

  3. 送り仮名がつくのかどうか
  4. 【音読み】送り仮名はつかない

    【訓読み】送り仮名がつく、送り仮名が必要な漢字もある
    例・・・美(うつく)しい、走(はし)る、清(きよ)らか

  5. 拗音(ようおん)があるかどうか
  6. ※拗音とはキャ、キュ、キョなどの音です。

    【音読み】拗音があるものは、音読み
    例・・・客(キャク)、集(シュウ)、表(ヒョウ)

    【訓読み】拗音はない

  7. 発音の文字数が2文字以下か3文字以上か
  8. 【音読み】拗音を入れないで2文字以下しかない

    【訓読み】3文字以上があれば、訓読み ※訓読みは2文字以下もある
    例・・・頭(あたま)、翼(つばさ)、魚(さかな)、弟(おとうと)

  9. 濁音やラ行(ラリルレロ)で始まるかどうか
  10. 【音読み】濁音やラ行(ラリルレロ)で始まるものがあれば、音読み
    例・・・絡(ラク)、利(リ)、令(レイ)・財(ザイ)、麦(バク)

    【訓読み】濁音やラ行(ラリルレロ)で始まるものはない

  11. 「ン」で終わるかどうか
  12. 【音読み】「ン」で終わるものがあれば、音読み
    例・・・間(カン)、欄(ラン)、健(ケン)、産(サン)

    【訓読み】「ン」で終わるものはない

  13. 熟語について
  14. 【音読み】熟語が多い

    【訓読み】熟語は少ない

    そして、その熟語の組合せのほとんどは、音読み+音読み、訓読み+訓読み です。
    【音読み+音読み】
    例・・・説明(セツメイ)、成績(セイセキ)、昇進「(ショウシン)、談笑(ダンショウ)

    【訓読み+訓読み】
    例・・・物語(ものがたり)、門松(かどまつ)、霧雨(きりさめ)、矛先(ほこさき)、初夢(はつゆめ)

    ただ例外もあって、音読みと訓読みが1語の中で混用されることがあります。

    重箱読み(ジュウ+ばこ)

    音読み+訓読みの順であるものを重箱読みといいます。
    例・・・訓読み(クンよみ)、団子(ダンご)、台所(ダイどころ)、番組(バンぐみ)、役場(ヤクば)

    湯桶読み(ゆ+トウ)

    訓読み+音読みの順であるものを湯桶読みといいます。
    例・・・朝晩(あさバン)、手帳(てチョウ)、野宿(のジュク)、目線(めセン)、夕刊(ゆうカン)

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音読みと訓読みの教え方(わかりやすく説明)

音読みと訓読みについて小学生でもわかりやすくした教え方をまとめました。

  • 音読みは、その字を読んで意味がわからないもの
  • 理由は、中国から伝えられた漢字のもとの発音だからです。(中国語を読んでいるのと同じようなもの)

  • 訓読みは、その字を読んで意味がわかるもの
  • 理由は、日本で作られていて、中国の漢字を訳したり、日本の言葉に置き換えたりしたものだからです。

  • 例をあげて説明する
  • 水という漢字は音読みだと「スイ」訓読みだと「みず」

  • 訓読みは送り仮名がある
  • 生(い)きる、入(はい)る、楽(たの)しい

※例外の漢字もあります。

その字を読んで意味がわかるけれど、音読みの漢字
例・・・麺(メン)、肺(ハイ)、百(ヒャク)、秒(ビョウ)、福(フク)

その字を読んで意味がわかりにくいけれど、訓読みの漢字
例・・・日(か)、鹿(か)、神(こう)、火(ほ)、氷(ひ)

まとめ

 音読みと訓読みの使い分け(見分け)方は、その字を読んで意味がわかるかどうかが一番の決め手です。
例外もあるのですが、ほぼ当てはまるでしょう。完璧に区別したい場合、上記7つの見分け方で判断します。それでも判断できない場合は、後は覚えるしかないでしょう。

いろいろ調べていると日頃使っている漢字でも知らないことばかりです。忘れていることも多いので、音読みと訓読みの区別は難しいですね。

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