ウ冠(うかんむり)に、貫がつくと「實」です。
意味と読み方は何か調べました。
ウ冠(うかんむり)に、貫がつくと「實」
ウ冠(うかんむり)に、貫がつくと「實」という漢字です。
「實」は、人名用漢字です。
「實」の読み方
音読み:ジツ、ジチ、シツ
訓読み:み、み‐ちる、まこと、みの‐る、さね
「實」の意味
①み、中身のつまった草木のみ、果実
②みのる、草木のみの中身がつまる
③みちる(みつ)、内容がいっぱいつまる
④まことに、ほんとうに、実際に
「實」は「実」の旧字体
漢字の「實」は、「実」の旧字体です。
「實」の成り立ち
「實」は、会意文字です(宀+周+貝)。
ウ冠(家屋を意味する)象形
周(シュウ・いっぱい)象形
子安貝(タカラガイ科に属する巻き貝で家宝、貨幣の象徴)象形
3つが合わさって「實」(家の中を財宝がいっぱいになる。満たす、みちる、実る、充実)という漢字になりました。
会意文字とは
漢字の造字法である六書(りくしょ)の一つ。
象形文字または指事文字を組み合わせた会意によって作られた漢字を会意文字(かいいもじ)といいます。
ある意味を持つ漢字を組み合わせ、別の意味を持つ漢字になることです。
漢字の六書(りくしょ)とは
漢字の六書(りくしょ)の分類は4種の造字法(象形文字・指事文字・会意文字・形声文字)と
2種の用字法(転注文字・仮借文字)です。
「實」の人名、住所の読み方
「實」の人名、住所の読み方は、
これ、さね、ちか、つね、なお、のり、ま、まこと、み、みつ、みる
「實」の対義語・反対語
サヤ、殻、虚、偽り
「實」の同意語
稔(ねん)
意味:みのる、みのり、経験などを積む
人名用漢字です
[名のり]とし・なり・なる
まとめ
「實」の新字体の「実」は、常用漢字なのでよく使用します。
旧字体の「實」は日本の戸籍に名として記載できる人名用漢字なので普段は、あまり使用しません。
旧字体は、1949年(昭和24年)内閣告示の「当用漢字字体表」字体整理前の従来の漢字のことです。
※「当用漢字字体表」では、略字体や筆写体・俗字体などを採用し、一部の漢字について字体整理されました。