合皮のジャケットは樹脂が使用されており、経年劣化しやすいという特徴があります。
一般的には3年ほどで寿命を迎えることから、日に日に合皮のひび割れや剥がれ、べたつきなどが気になるようになります。
きれいな状態を少しでも長くキープさせるためには、正しく手入れを行うことが重要です。
合皮ジャケットの手入れ(修理)方法
合皮ジャケットは日頃の手入れを丁寧にすることが大切です。
合皮ジャケットの寿命は、日頃の保管方法に気をつけるだけでも変わってきます。
保管方法で最も重要なのは、汚れを取り除いてから保管するということです。
柔らかいブラシで表面の汚れをはらってからクローゼットにしまいましょう。
袖口などの細かい部分は、柔らかい歯ブラシを使うのがおすすめです。
身につける機会が限られているジャケットの場合は、クリーニングに出してからクローゼットにしまうと安心です。
クローゼットにしまう際はビニールのカバーを外して、他の合皮製品に触れないようにしてしまいましょう。
汚れがついたときのお手入れ方法
狭い範囲のちょっとした汚れは、水に浸した布で拭くことで落とすことが可能です。
①固く絞った布で汚れを拭き取ると汚れが目立たなくなります。
②汚れがひどい場合は、中性洗剤を使って汚れを落とすのが望ましいです。
中性洗剤で汚れを落としたら、必ず洗剤が完全になくなるまで固く絞った布で拭きましょう。
③汚れを落としたら陰干しをして、完全に乾いてからクローゼットにしまうことが大切です。
完全に乾かない状態で保管すると、カビが生える可能性があります。
広範囲の汚れは表示通りに手入れをしましょう
広範囲に目立つ汚れがついた場合は、ジャケットのタグに表示されている指示通りに手入れをする必要があります。
もし水洗いが可能ならばクリーニングに出しましょう。
以下のように自分で手入れをすることも可能です。
①裏返しにしたジャケットを洗濯ネットに入れた後に洗濯機の中に入れる
②洗濯機の手洗いコースを選択する
③お洒落着用の洗剤を入れる
④30秒以内の脱水を行った後に柔軟剤を入れる
⑤日光の当たらない場所で干す
ジャケットを干すときは、ジャケットを裏返しにしたままハンガーに吊るして干すことが大切です。
絶対にやってはいけない2つの手入れの方法
ジャケットはいくつかの注意点を意識して手入れする必要がありますが、特に以下の2点には注意が必要です。
①日光に当てる
合皮は日光に弱く、直射日光に当たるとひび割れや剥がれなどの症状が進行してしまいます。
②湿度の高い場所で保管する
湿度にも弱いため、高温多湿の場所で保管するとカビが発生しやすいです。
そのため日頃保管する際や洗濯が終わったジャケットを干す際は、湿度の低い涼しい場所を選びましょう。
ボロボロでカビが生えた場合の対処
カビが生えたジャケットを水洗いするのはNGです。
ジャケットに生えたカビを水洗いすると、カビが増殖する可能性があります。
そのため水洗いするのではなく、ブラシでカビを落とした後に以下のいずれかの方法で手入れをしましょう。
①固く絞った布に重曹をつけて汚れをこする
②合皮アイテム専用のカビ取りクリーナーを使う
重曹は研磨作用があるため、優しくこすることが重要です。
目立ちにくい場所のお手入れ方法として採用すると良いでしょう。
合皮専用のカビ取りアイテムは、広範囲のカビを落とす際も安心して使用できます。
まとめ
合皮のジャケットの経年劣化は避けられません。
そのためはじめから劣化するものだと覚悟しておく必要がありますが、きちんと手入れをしていれば長持ちさせられます。
保管前の手入れの方法や汚れがついたときの手入れの方法を守って、大切なジャケットをなるべく長くきれいな状態で着られるようにしましょう。